退職時の引き継ぎを3ステップで解説|円満退職の極意は引き継ぎにあり

退職時の引き継ぎを3ステップで解説 退職ノウハウ
困っている人
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上司から「退職するなら引き継ぎをしっかりしてくれ」と言われたんだけど、何をすればいいんだろう?

norio
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引き継ぎは大事な退職準備の一つです!解説しますね!

この記事では下記について解説しています!

  • 退職時の引き継ぎが大事な理由
  • 退職時に引き継ぐ内容
  • 退職前の引き継ぎの仕方

退職の意思を上司や会社に伝え、退職日(最終出勤日)が決まったら、退職に向けての準備が始まります。

その中でも「引き継ぎ」は円満退職のカギになりますので丁寧に進めていきましょう。

円満退職のカギ!引き継ぎが大事な理由

実は「引き継ぎ」というものは法的な義務はありません。

ですが、引き継ぎをせずに担当者が辞めてしまったら、後任者や会社が困ることは容易に想像できます。引き継ぎをしていないことで取引先とのトラブルが発生し会社の損害につながる可能性もあります。

円満退職に引き継ぎは欠かせません。

引き継ぎが大事な理由は主に3つです。

  • あなたが退職した後、後任者が引き継いだ業務を滞りなく行うため
  • 引き継ぎをしていないことが理由で会社に損害が出る可能性も
  • あなたの担当業務について退職後に連絡が来ることを防ぐため

引き継ぎは会社のためでもあるし、自分のためにでもあるんですね!

norio
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その通り!自分のためにも、しっかりと退職時の引き継ぎをしましょう!

退職時の引き継ぎは絶対にしなければいけないの?

法的に義務はなかったとしても、”引き継いだ方がいいもの”です。後任者の仕事のやりやすさや、後日のトラブルを避けるために、できる限り対応したほうが良いでしょう。

傷病などで引き継ぎが困難な場合はその旨を上司に伝え、誠意のある対応をしましょう。

ちなみに、引き継ぎをしないことを理由として退職を認めないのは違法と判断される可能性があるため、企業側は退職を拒否できません。

どうしても引き継ぎができない場合は事情をしっかり伝えて了承をもらいましょう。

円満退職のためのスムーズな引き継ぎ<3ステップ>

退職後に以前勤めていた会社からダラダラと連絡が来るなんて嫌ですよね。次の転職先での仕事に集中するため、引き継ぎはこだわって実行する必要があります。

自身の担当業務すべてを引き継ぐとなると、それなりに大変なことはありますが、退職日が来るまでにひとつづつ着実にステップを踏めばスムーズに引き継ぎが完了できます。

なぜ「退職時の引き継ぎをしなければいけないのか?」ということを常に意識して準備をしましょう。

norio
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会社のために、そして自分のために、円満退社するためにです!

<Step1>具体的な引継ぎ内容の整理

担当業務の棚卸とリスト化

まずは自身が担当していた業務をすべて書き出していきます。

ルーチン業務はもちろん、イレギュラーで過去に対応した業務内容も思い出せる範囲で書き出しましょう。

この段階では詳細内容までは記載せずに引き継ぐ優先順位をつけていきます。

後任に誰が適任かもあたりをつけていきましょう。

後任者は自分で決定するのではなく、上司と相談のうえで決めます。その際に意見として候補理由も言えるようにしておくと後任選出がスムーズです。

内容作業頻度優先度後任候補候補理由
A社 追加注文確認週1回●●さん以前A社の△△さんと面識あり
B社 請求書発行依頼月1回▲▲さんミスが少なく事務処理が早い
C社 アフターサービス都度■■さん対人能力が高くクレーム処理も強い
部署内備品発注ほぼなし▲▲さんミスが少なく事務処理が早い
引き継ぎリスト化例
norio
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リスト化した後で思い出すことがあるかもしれません!その都度追記できるようにしておきましょう!

引き継ぎ業務の詳細を資料化

引き継ぎリストに書き出した内容を元に、Excelやワードなどのオフィスソフト、もしくはGoogleスプレッドシートなどを使用して資料化していきます。

普段から社内で使用されているツールを使えば共有が楽です。

引き継ぎの内容は「後任者が困らない」ように、誰が見ても理解できるようにしておきましょう。

担当業務の進捗度合い、先方担当者の連絡先などもまとめておきます。

先方の担当者の情報は連絡先だけではなく、先方担当者の性格やこれまでの取引での注意点などを記載しておくと、後任者がスムーズに業務にあたれます。

営業職の場合は先方担当者が「決裁者」なのか、違うのであればだれが決済権限を持っているのかも記載すると良いでしょう。

業務内容先方担当者性格タイプ連絡先業務進捗決裁権限備考・注意点
○○契約〇〇主任スピード重視XXXX-XXXX当社製品導入でほぼ決まり■■課長20XX年XX月、見積遅延でトラブル
サービス更新△△部長当社贔屓XXXX-XXXX決済済み・請求書発行する本人当社の○○を気に入ってくれている
□□契約□□係長慎重XXXX-XXXX少し考えたいと言われている本人★★社と相対見積もり中
○○の問合せ☆☆さん優しいXXXX-XXXX●●主任の回答待ち●●主任○日までに回答無ければこちらから連絡
引き継ぎ詳細の資料化例
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資料化は「パワポできれいに…」などと見た目を気にするより、早く、正確に、を意識してください!

<Step2>引き継ぎスケジュール作成

上司と相談し後任者確定

いつ誰に引き継ぎを行うかを上司と相談します。

事前に「業務引き継ぎのため、ご相談があります」とアポイントを取りましょう。

引き継ぎリストや、引き継ぎ資料を用いて、誰に何を引き継ぐのかを振り分けていきます。上司の意見、意向に沿うように努め、意見や懸念点があれば伝えましょう。

引き継ぎ時に後任者から聞かれそうな質問を想定し、FAQとしてまとめておくと良いでしょう。

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引き継ぎのタイミングで回答できないことがあると、再度時間を取らなければいけなくなります!

想定できる質問は即答できるようにしておきましょう!

引き継ぎスケジュールの作成と周知

誰に何を引き継ぐかが決まったら、どのようなスケジュールで後任者に伝えていくかスケジュールを立てます。

退職日(最終出勤日)の2週間前には引き継ぎを開始して、3日前までには引き継ぎ完了を目指しましょう。

3日前までに完了を目指すのはスケジュール通りに引き継ぎが進まないことを想定し、余裕を持った日程でスケジュールを作成するためです。

取引先への挨拶回りもこの時期にはスタートしていきます。取引先への挨拶方法についても上司と相談し、会社の意向に沿うようにしましょう。

どうしても引き継ぎが間に合わない場合は最終出勤日の調整ができるか、転職先の入社日をずらせるかなどを検討しますが、大半は難しいでしょうから可能な限りの引き継ぎをして完了させることになります。

間に合わない部分は退職後に引き継げばいいやと安易に考えるのは危険です。

退職後に業務について問い合わせを受けたると、企業機密の流失につながる恐れがあるため推奨しません。

優先度の高い業務から引き継ぎを進められるようにスケジュールを立ててください。

<Step3>後任者への引き継ぎ

スケジュールに沿って各業務の後任者に引き継ぎをしていきます。

この際、何を引き継いだのかが明確になるように後任者に必ずメモを取ってもらい、不明点の確認をその場でしてもらうよう促しましょう。

後日に残してもいい内容は一つもないという気持ちで後任者に引き継ぐことが大切です。

後任者にメモを取ってもらうだけではなく、あなた自身も「誰に」「何を」「いつ」「どのように」伝えたのかを各関係者がわかるようにしておきましょう。

社内に掲示板などの周知手段があれば、それを使うとスムーズです。

それでも後になって追加の質問は出るものです。在籍中に不明点の解消ができるように、事前に自身の最終出勤日や出社する日を関係者全員に周知しておきましょう。

後任者がいない場合

誰が後任者になってもいいように、リスト化した業務内容、詳細を記した引継ぎ資料を社内で共有しましょう。

余裕をもって退職を伝えているのに、後任者がいない場合は会社側の責任であり、あなたが気にする必要はありません。可能な限りの対応で問題ありません。

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退職後に担当業務の問い合わせが来た場合、原則対応する義務はありません!

自分しか知りえないパスワードや、顧客情報を引き継がずに会社に損害を与えた場合は損害賠償の対象になりえるため要注意です!

退職時の引き継ぎがうまく行かない理由

退職時の引き継ぎがうまく行かない主な理由を紹介します。事前に失敗パターンを頭に入れておき、同じことにならないよう注意しながら進めましょう。

担当業務の棚卸とリスト化が甘い

引き継ぎ業務の棚卸が甘いと、後になって次から次へと引き継ぐ項目が増えてしまいます。

後任者との引き継が終わったと思ったら退職直前に重要案件の引継ぎ漏れが発覚することも…

自身の担当業務はほんの些細なものでもいったんリスト化し、そのあとに引き継ぐ必要が無いものを削除するなどして、リストの正確性を上げることで防げます。

引き継ぎ期間が短すぎる

退職意思を伝えることが遅くなり、退職日までの時間的余裕がない場合はリスト化の際に決めた優先度を参考に、引き継げる範囲で後任者に引き継ぎましょう。

最終的な手段として、顧客情報などの機密情報を含まない業務は退職後に問い合わせを受けることが必要になるかもしれません。

後任者が引き継ぎを受ける余裕がない

引き継ぎ期間を十分に確保していたつもりでも、後任者が自分の業務に追われて引き継ぎを受ける余裕がない事態が発生することも考えられます。

事前に上司に相談して業務の調整をしてもらうか、引き継ぎ時間の確保に協力してもらいましょう。

退職時の引き継ぎまとめ

  • 円満退社を目指すなら引き継ぎはしたほうが良い
  • 引き継ぐ内容を思いつく限りリスト化する
  • 引き継ぎは無理のないスケジュールを組む
  • 各ステップは上司と相談しながら進める
  • 引き継ぎが間に合わない場合は優先度順に可能な限り引き継ぐ
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引き継ぎは面倒かもしれませんが目指せ円満退社です!

どうしても面倒だなぁと感じたら「退職代行」にお願いすることも検討してください。

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