仕事を辞めたいと先輩に相談したら「それは甘えだよ」って言われちゃいました…。
「仕事を辞めたい」という気持ちは、他人には深く理解してもらいにくいです。
他人からの見られ方ではなく、自分自身がどのように感じているかを大切にしてみませんか!?
この記事では下記について解説しています!
- 仕事を辞めたいという気持ちは甘えとは限らない
- もし甘えだったとしても仕事から逃げていい説
- 仕事を辞めて再スタートした方がいい人
あなたは誰かに「仕事を辞めたい」と相談したことはありますか?逆に相談されたことはありますか?
想像してみてください。
後輩社員が「仕事を辞めたい」とあなたに相談してきました。
あなたは以前から同じように仕事を辞めたいと考えていました。後輩社員が仕事を辞めたい理由は、あなたが日々耐えている内容とまったく同じです。
あなたは何か月も試行錯誤をしながら仕事に耐えてきたのに、後輩社員は今すぐにでも仕事を辞めようと結論を出そうとしています。
さて、後輩社員の気持ちは「甘え」でしょうか。
「わたしはこんなに努力してきたのに、あなたが先に辞めるなんて許せない!」と少なからず思ってしまいませんか?
筆者なら「もうちょっとがんばれ!」なんて言っちゃうかも…。
ですが、この後輩社員の苦悩がどれほどなのか、あなたにすべてはわかりません。
あなたが誰かに相談したとしても、その人はあなたの気持ちすべてを理解しきれません。
結論、「仕事を辞めたいという気持ちが甘えかどうかは本人が決めること」なのです。
自分自身が甘えではないと確信できれば他人がどう言おうと胸を張って良いのです。
気持ちを整理できるように本記事を参考にしてみてください。
仕事を辞めたいと思うのは甘えなのか
仕事を辞めたいという気持ちが甘えかどうかは自分自身が決めることとお伝えしましたが、周囲からの評価はどうしても気になるところです。客観的な視点でも考えてみましょう。
まずは普段の勤務態度はどうでしょうか。
努力すればできることをやっていなかったり、無断欠勤・遅刻を繰り返すなど、そもそもの勤務態度が悪ければどんな理由を並べても「辞めたいなんて甘えだ!」と思われてしまいます。
上記のような場合は仕事を辞めるよりも、仕事への向き合い方を改める方が解決が早そうです。
では、普段の勤務態度に問題がないのに、他者から見て「甘え」だととらえられる場合があるのはなぜでしょうか?
仕事を辞めたいと他者に相談した際、甘えだととらえられやすい言い方をしているかも!
甘えととらえられやすいパターン
case1.自己中心的に聞こえる理由
夜更かしで仕事に集中できない、与えられた作業が面倒、必要以上に責任を負いたくない、など自分自身の考え方や行動によって改善の余地がありそうなパターンは「甘え」ととらえられやすいです。
夜更かしの理由が仕事に関する勉強だったり、どうしても苦手な作業があったりと、正当な事情があるのであれば、必ず一緒に伝えましょう。
自分なりに努力してきた話を一緒に伝えれば良いのですね!
case2.担当業務が残っている
プロジェクトや新規事業など、自身が深く関わっている業務がある中で辞めるという話をしてしまうと、責任放棄ととらえられえることがあります。
自身が担っている業務の一覧表や、後任への引継ぎ計画を一緒に伝えれば相手側のとらえ方も良い方に変わるでしょう。
辞めた後に会社や同僚が困らないようにできる限り配慮していることを伝えるのですね!
case3.仕事を辞めた後のことを考えていない
仕事を辞めてどうするの?と聞かれた際に、「まだ何も決まっていません…。」と答えてしまうと、相談された側も心配になります。いい大人が何を言っているのかとあきれられる可能性もあります。
今後も決まっていないのになぜ仕事を辞めなければいけないの?と問われて即答できますか?
あいまいな回答しかできないと、甘えととらえられやすくなります。
どこまで本気で辞めたいと思っているのか、何が理由で辞めたいと思っているのかを明確に伝えられようにしましょう。
もし長時間労働やハラスメントが原因であれば仕事を辞める立派な理由です!
結局、逃げちゃダメなんですか?
あまり明確な辞める理由がみあたらない…。これってやっぱり甘えなのかなぁ…。
大した理由がなかったとしても、がんばれない環境でずるずる過ごすなら、環境を変えてみることはアリです!
もちろん次の職場でもうまく行くはわかりません。
でも環境を変えるということ自体は立派なチャレンジだと思います。
やる気が出ない、責任を負いたくないなど、一見すると甘えや逃げと思われやすい理由でも、最初からやる気がない人はほとんどいません。
責任を負いたくないという人も、自分に自信が無かったり、実力以上の責任を負っていて重い負担に感じている可能性があります。
最終的には誰が何と言おうと、自分ががんばれる環境に身を置くことが大切です。
よく考えたうえで「仕事を辞める」という結論を出したのであれば他者から逃げたと思われようが自分を信じて突き進みましょう。
甘えじゃない!仕事を辞めて再スタートすべき人
case1.職場でハラスメントを受けている
本来、ハラスメントは企業側が解決しなければいけない問題です。従業員が辞めなければいけない筋合いは無いはずですが、環境が改善されるまで待てないケースもあるでしょう。
まずは人事部や監査部などに相談してみることも良いと思いますが、あなたが通報したことが社内で明るみになると不利益を被る可能性があります。
社内に信頼できる部署や担当者がいないなら、厚生労働省委託事業の「ハラスメント悩み相談室」の活用も検討してください。
環境の改善がほど遠いようであれば仕事を辞めることは仕方ないでしょう。
メンタル不調に陥ると立ち直るまで長期間かかってしまうことがあります。
無理をせず仕事を辞めるために準備しましょう。
case2.長時間勤務や休日出勤が横行している
労働環境についても本来は企業側がきちんと整備しなくてはいけません。しかし、上層部は見て見ぬふり、何か不都合が起こったら中間管理職に責任を押し付けて事態の収拾をはかるケースも見受けられます。
ハラスメント同様に、社内の各部署に訴えるなどを検討し、改善が見込めないようであれば仕事を辞めることも仕方ないでしょう。
残される同僚のことが気がかりで仕事を辞めることに勇気が出ない方もいるかもしれませんが、まずは自身の心身の健康を最優先に考えましょう。
長時間労働は体力的にも精神的にも厳しく、体調不良を起こしやすいです。
助けてくれる人が周りにいなければ仕事を辞めることは正当です。
case3.人間関係の悪化・トラブル
職場の人間関係が悪化すると毎日の出勤が憂鬱になります。本人同士で解決できる見込みがあれば良いのですが、一度こじれた人間関係は修復が難しく、ましてやトラブルの当事者であればなおさらです。
自身が当事者の場合は、正せることがないかを見直し、関係修復に努めましょう。
また、当事者ではなかったとしても、人間関係の不和を抱えている職場では周囲のメンバーもストレスを受けます。メンタルの不調は仕事だけでなく日常生活にも支障が出てしまう可能性もあります。
部署異動や転勤で働く環境を変えられる可能性があるのであれば人事部などに相談してみると良いでしょう。
改善の見込みがなければ仕事を辞めることを視野に入れてください。
人間関係が良くない職場ではやる気も出ません。
自身の本来のパフォーマンスを発揮できる環境に移ることを考えましょう。
まとめ
- 仕事を辞めたいという気持ちが本当に甘えかどうか他者にはわからない
- 仕事を辞めることが逃げかどうかを決めるのは自分自身
- たとえ逃げだと感じても自身が頑張れる環境に移ることは正しい
- 伝え方次第で相手が逃げだと感じるかが変わる
- ハラスメントや長時間労働など、ブラック企業のような会社なら辞めるべき
筆者は仕事を辞めることを甘えだとは考えていません。
もちろん非常識な勤務態度は認められませんが、環境を変えたいと挑戦する人を全力で応援します!